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Life

BUMPさんのことを中心とした備忘録。素敵だな、と思ったことについてポツリポツリと書いています。

落語で泣いた日

落語 日々のこと

9月28日、人形町での古今亭菊之丞さんの独演会に行ってきました。

独演会というのは初めて行きまして、寄席以外で落語を聴くのも初めて。

ホールだと客席に段差があってとても見やすいです。

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そこで初めて聴いた「子別れ」。とても長い大ネタでしたが全然長く感じられず、終わってからあ、こんなに時間が経ってたんだと思ったくらい。落語好きの方から見ればまたいろんな感想があるのでしょうが、落語初心者の菊之丞さん好きの私は噺にぐいぐい引き込まれて、まさかの涙が。自分でびっくりしてしまいました。昭和元禄落語心中でもお客さんが涙するシーンはありましたがまさか自分が涙するとは!子別れ(こわかれ) : 落語あらすじ事典 千字寄席

下段の「子は鎹」が本当に素晴らしかった…!初めて聴いたのでその噺自体の良さももちろんありますが、菊之丞さんの熊さん、お光、亀坊の演じ分けが素晴らしくて噺の世界へ入り込んでしまいました。落語ってこんな面もあるのか、と本当に聴けてよかったです( ;  ; )

 

落語心中の方では4巻で七代目八雲が菊比古との親子会で「子別れ」を演っていて。(この「演る」と言う表現は落語ではあってるんだろうか…?)

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このあと七代目八雲は倒れてしまい、これが最後の高座となってしまうんですね。( ;  ; )病室で初太を追い出したことや八雲を誰にも渡したくないことを匊比古に打ち明け、自分は業が深い人間だと泣き始める七代目に対して匊比古が言ったセリフが印象的でした。

熊が女房の自分への変わらぬ想いを知っても「面目ない」と会おうとしなかったり、お互い実際に面と向かってもなかなか切り出せなかったりとするところへの亀坊の「また一緒に暮らそうよ、そうしたいんでしょ?」の一言が熊とお光の心の引っかかりを取り去ったように、菊比古の「弟子としても息子としても師匠の許に来れてよかった。引き取ってくだすってありがとうございます。」の言葉に七代目は救われたのかな、とか思いました。いやこんな簡単な言葉だけではあの時の七代目と菊比古の心情は表せないな…

 

もっと本を読まなければ、と感じる今日この頃です。